魚市場ブログ
ごちそうと定番、どっちも奥が深い伊勢海老とマイワシ
今日紹介するのは、茨城県産の活伊勢海老と、鹿児島県産の鱗付きマイワシ。
どっちもよく聞く魚だけど、市場で実物を見ると、改めて「おっ」となるものがある。
まず目にとまったのが、茨城の活伊勢海老。
伊勢海老っていうと三重とか千葉のイメージが強かったけど、茨城でも漁獲されていて、「常陸乃国いせ海老(ひたちのくにいせえび)」っていう名前でブランド化されています。
ブランドにはサイズの基準もあって、600g以上が「スタンダード」、1kg以上が「プレミアム」という区分。今回見たのは800gで、しっかりした見た目だった。調べてみると、茨城での伊勢海老漁は6月から9月に行われてる。ただちょっと気になったのが、「5月から9月は産卵期」ということ・・・
つまり、漁期と産卵期が重なってる。
本来、産卵期って「獲りすぎ注意」の時期、でも茨城では6月から一部解禁されていて、漁をしながらも資源を守るように調整してる。
そのため、この時期は漁獲量が少なめで、大きくて状態の良い個体が選ばれて出荷されているとのこと
なるほど、だから値段もそれなりにするし、見た目も立派なわけだね!!
さて、その横に並んでたのが、鹿児島県産のマイワシ(真鰯)。
見た目は小ぶりだけど、よく見ると鱗がしっかりついててピカピカ。
イワシってデリケートな魚で、流通中にすぐ鱗が取れちゃうらしいから、これはかなり鮮度が良い証拠。
鹿児島はイワシの水揚げが多くて、特に巻き網漁などで安定して出荷されているらしい。
そしてマイワシって、脂がのる時期のものは本当にうまい!!DHAやEPAが豊富で、カルシウムも摂れるし、意外と栄養価も高い。
調理法も幅広くて、刺身、塩焼き、、つみれ、なめろう、丸ごと天ぷらなど、何にしても合う万能タイプ。
個人的には、唐揚げにして、骨ごとバリッと食べるのが好きかな!
伊勢海老みたいな「特別な日のごちそう」と、マイワシのような「日常でおいしい魚」。
見た目も役割も全然違うけど、どちらも“新鮮で丁寧に扱われた状態”で見ると、存在感がある。