魚市場ブログ

キスに似ているけど別モノ? 今が旬のニギス

2025年10月20日

市場で時々見かける「ニギス」という魚。
名前を聞くと「キスの仲間なのかな?」と思ってしまいますが、実はまったく別の魚です。
漢字では「似鱚」と書かれることもあり、その名のとおり姿がキスに似ていることから名付けられたそうです。

細長い体と銀色の輝きは確かにシロギスを思わせます。
でも分類はキスとは全く異なる「ニギス科」という独自のグループで、深海の砂泥底に棲む魚。
主に日本海側で水揚げされ、石川県では「メギス」と呼ばれ、地元ではとても親しまれています。

実は私はまだ食べたことがありません。
ですが調べてみると、今(秋から冬にかけて)がまさに旬。
特に寒い季節には脂がのって旨味が増し、焼き物やフライ、干物にすると抜群に美味しいのだとか。
足が早い魚なので産地以外ではあまり見かけませんが、その代わり干物や丸干しの姿で出回ることが多いようです。

「キスに似ているけれど、実は全く違う魚」。
そして「今が一番美味しい旬の時期」。
市場で見かけたら、ぜひ一度味わってみたいと思わせてくれる魚です。

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