魚市場ブログ
ツムブリ?
2025年09月01日
今朝市場で見かけた魚、ぱっと見はブリ、よく見ると体の側面に青いラインが入っていて、頭も小さめ。
調べてみたら「ツムブリ」という魚でした。名前にブリとついていますが、実はアジ科の仲間だそうです。
体はスリムで泳ぎが速く、暖かい海を回遊している魚で、大きいものは1メートルを超えるとか。成魚ではさらに体高が出て迫力があります。
幼魚は流木なんかにくっついて泳ぐ習性があるのも面白いですね!!
特徴を調べていて驚いたのは、アジ科なのに(ゼイゴ)がないこと。アジといえば体側に硬いトゲ状の鱗が並ぶイメージですが、ツムブリにはそれが見られません。代わりに体の側面に青い縦帯が走っていて、尾びれの付け根には小さなヒレ(小離鰭)が並んでいます。このあたりがブリとの大きな違いで、知っていれば見分けがつきやすいです。
今回見かけたのは、600gくらいの小ぶりな個体で、サイズ感としてはイナダくらい。ちょうど走りの時期なので脂は控えめで、さっぱりした味わいだろうと思います。刺身ならポン酢や生姜醤油で爽やかに、あるいはフライやムニエルで食べるのが合いそうです。
ツムブリは秋から冬にかけて脂がのって美味しくなる魚とのこと。今度は旬の時期に、大きく育ったツムブリを食べてみたいと思います。