魚市場ブログ

ヤマブキハタ?

2025年07月03日

今日紹介する魚は「ヤマブキハタ」。

市場で仲卸さんに「これ、ヤマブキハタって知ってる?」と聞かれて、まったく聞いたことがない魚だったので、その場では「へえ〜」なんて言いながらごまかしてしまいました。でも、名前の響きも気になるし、何よりその見た目にびっくり。全体が山吹色というよりも、まるで黄金色のような鮮やかな体色。模様もなくて、シンプルで美しい魚だなと思いました。

あとで調べてみたところ、ヤマブキハタは沖縄や小笠原諸島、伊豆諸島などの暖かい海に生息するハタの仲間で、ハタ科の中でも比較的珍しい種類。そんな南の魚かと思いきや、今日見たものはまさかの「静岡産」。これはちょっと驚きました。こんな魚が静岡でも水揚げされるとは…

味についても調べてみました。白身でクセがなく、皮目に脂がのっていて、ハタらしい上品な味わい。ただひとつ特徴的なのが、「身がやや水っぽい」とされている点。ハタといえば締まった肉質のイメージが強いけれど、ヤマブキハタは生で刺身にすると少し水っぽさが気になることもあるそうです。だからこそ、湯引きや煮付け、唐揚げなど火を通す料理の方が向いているとのこと。皮付きの湯引きなんかは特に美味しいらしく、機会があれば試してみたいところです!!

Page Top
language