魚市場ブログ

松川カレイの裏面をチェック!

2025年11月15日

今日紹介するのは、鰈の王様と言われている「松川カレイ(ナメタガレイ)を紹介します。

松川カレイという名前は正式名称ではなく、標準和名はナメタガレイです。でも市場では昔から「松川」の呼び名がしっくりきていて、今ではブランドのように完全に定着しています。松川と呼ばれるようになった理由はいくつかあるのですが、一番確実なのは地名から来ているという説。福島県相馬市には「松川浦」という漁業が盛んな場所があり、ここで良いナメタガレイが多く水揚げされていたことから、「松川のカレイ → 松川カレイ」と呼ばれるようになったと言われています。

もうひとつ、松川カレイは身が白くきれいなので、松に積もった雪のような白さになぞらえたという話もあります。こちらは後から語られたイメージ説ですが、たしかに白身が美しい魚なので名前の印象としてはぴったりです!!

市場で松川カレイを並べていると、お腹側が真っ白な個体と、少し黄色みがある個体の2種類が見られます。初めて見ると「黄色いの大丈夫?」と思うかもしれませんが、白いのが普通で、黄色いのはむしろ脂が乗ってきて成熟した上物に多い特徴です。

冬の松川カレイは特に脂が増えるので、黄色い黄ハラが出やすくなります。逆に鮮度が落ちると黄色になるわけではなく、灰色っぽくなったり黒ずんだりするので、色だけでは鮮度は判断できません。

見た目の違いでも、その魚がどう育ってきたか分かるのが市場のおもしろいところ。松川カレイを見つけたら、
ぜひ裏側の色もチェックしてみてください。

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