魚市場ブログ
熊本のマテ貝、そろそろ食べ納め
2025年06月30日
今日紹介するのは、熊本県産のマテ貝!
干潟で春から初夏にかけて姿を見せる、ちょっと不思議な貝マテ貝!見た目は細長くて、市場で見かけたとき、思わず手に取ってしまう存在感があります。実はこのマテ貝、熊本では塩をふると飛び出してくる貝としても知られていて、潮干狩りの人気者でもあるんです。
マテ貝は、干潟や砂地にまっすぐ縦に潜って生活していて、潮が引くと砂の表面にポツンと小さな穴があきます。そこに塩をひとふりすると、
驚いてにょきっと顔を出す。その瞬間を狙って素早く手でつかむという、捕り方が地元では昔から親しまれています。
そんなマテ貝の旬は、熊本では春から初夏、だいたい3月から6月ごろまでがメインとされています。とくに産卵前の4〜5月には身が太り、旨みもぐっと増します。今日で6月も終わり、もう旬のピークは過ぎたころかもしれませんが、市場にはまだ名残のマテ貝が並んでいました。状態のいい個体が残っていれば、今の時期に食べるのもまた格別です!