魚市場ブログ

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大樹町の幻のシジミ

2024年07月22日
今日紹介するのは、仲卸のムラマツさんのお店にあったこの大きなシジミ! 今日は北海道大樹町(たいきちょう)の「シジミの旬」を紹介します。大樹町は、北海道の東部、十勝の南に位置し、東側は太平洋、西側は日高山脈に接しています。この美しい自然に囲まれた町には、日本一の清流である歴舟川が流れています。そんな大樹町の生花苗沼(オイカマナイトー)では、1年に1日だけヤマトシジミ漁が行われます。 この漁は7月14日に行われ、年に一度の特別なイベントです。漁業者のみが許可されており、とても希少なシジミです。 漁の準備として、太平洋に面した砂壁を崩し、生花苗沼の水を抜いてから行います。これにより、シジミを手作業で…

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横浜開港祭みこしコラボレーションinイセザキ

2024年07月01日
6月30日に横浜市中区で開催された「横浜開港祭みこしコラボレーションinイセザキ」が盛大に行われました。このイベントでは、神奈川県下各地のみこしが一堂に集まり、イセザキ・モール 7→1St.を練り歩きます。 今年は合計20基の神輿(「江戸前神輿」12基と「どっこい神輿」8基)と2,500人の担ぎ手が威勢のいい掛け声を響かせながら伊勢佐木モールを練り歩きました~今回4回目となる横浜市中央卸売市場の神輿も(横浜を代表する彫刻家15代目浅子周慶氏という職人が制作した神輿です)。この神輿は、豪華な伊勢エビ、タイ、タコ、さらには十二支の意匠が施されていて、見るだけで迫力満点なんですよ~ このみこしは一本…

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支笏湖(しこつこ)チップ

2024年06月28日
先日、横浜中央卸売市場の競り場で「支笏湖(しこつこ)チップ」という魚を初めて見かけました。 インターネットで調べてみると、支笏湖チップはベニザケの一種で、地元ではヒメマスとも呼ばれています。この魚は、支笏湖に1894年に阿寒湖(あかんこ)から移植されたもので、以来、支笏湖の名物となっています。アイヌ語で「薄い魚」を意味する「カバチェプ」が「チップ」となったそうですね~ (画像Pinterest) 特に興味深かったのは、支笏湖チップの旬の時期です。1年のうち6月から8月の3ヶ月だけしか漁獲されず、そのほとんどが地元で消費されるため、市場に出回ることはほとんどありません。だからこそ、支笏湖で食べる…

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クロシビカマス(スミヤキ)

2024年06月24日
今日紹介するのは大磯から来たクロシビカマス(スミヤキ) 神奈川県大磯で水揚げされたクロシビカマス(スミヤキ)についてご紹介します。この魚は細長い体と鋭い歯を持ち、深海魚として知られています。特に大磯で漁獲されるものは、その新鮮さと美味しさで市場でも人気があります。 クロシビカマスは体長が約80cmに達し、全体に金属的な黒紫色をしています。昼間は水深500メートル前後の深海に生息し、夜になると浅瀬に浮上します。特に、秋から初夏にかけてが旬で、この時期には脂がのって一番美味しいとされています。 クロシビカマスは相模湾を含む神奈川県大磯、長崎県、和歌山県などで漁獲されています。特に大磯では、その新鮮…

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宮崎県から「ソコアマダイ」?

2024年06月17日
今日は、宮崎県から入荷した希少な深海魚「ソコアマダイ」についてご紹介します。 この魚は、その珍しさと美味しさで注目されていますが、私自身はまだ食べたことがありません。しかし、 調べた情報をもとに、その魅力を皆さんにお伝えしたいと思います。 ソコアマダイは、深海に生息する魚で、アマダイに似た見た目をしています。体長は50cmほどまで成長し、 主に駿河湾から土佐湾にかけての深海で漁獲されます。特に、宮崎県で水揚げされるソコアマダイは品質が高く評価されています。 この魚は非常に希少で、市場で見かけることはあまりありません。深海に生息するため漁獲量が少なく、そのため希少価値が高いのです。鮮度が落ちやす…

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大分県からの希少な貝「シッタカ貝」

2024年06月13日
今日は市場でとても珍しい貝を見つけました。その名も「シッタカ貝」!! 初めて見る貝でしたが、仲卸さんのよると、このサイズのシッタカ貝が入荷するのはなかなかないことだそうです。さらに、値段も高値で取引されているとのこと。確かに、昔はどこでも取れた貝だったそうですが、今では高級な貝として扱われているそうですよ~ シッタカ貝は、青森県以南の太平洋沿岸から九州にかけて分布している小型の巻貝です。本名は「バテイラ」で、その殻の形が馬の蹄に似ていることから「馬蹄螺」という漢字が使われています。また、名前の由来は、貝殻の形が底辺より尻高になっているため、「尻高貝」とも呼ばれています 私はまだシッタカ貝を食べ…

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三宅島からウメイロ

2024年06月10日
今日紹介するのは、鮮やかな色と美味しさで知られるウメイロです。 ウメイロは、イサキ科に属する海水魚で、大きさは通常30cmから40cmほどに成長し、力強い引きで釣り人にも人気の魚ですね~見た目が「タカベ」という魚に似ていると思った方は、きっと伊豆七島通か、釣り師の方かなあ~と思います(笑) (ウメイロ) (タカベ) 「ウメイロ」は別名「オキタカベ」とも言います。漢字表記だと「梅色」となり、背のほうが梅の実の色に似ているところからこの名前がつきました。 三宅島は、東京都に属する伊豆諸島の一つで、美しい海と豊かな海洋資源に恵まれています。この島の周辺は黒潮の影響を受け、ウメイロにとって理想的な環境…

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天草のブランド岩牡蠣

2024年06月06日
今日は夏の牡蠣と言えば岩ガキ。その中でも、天草の岩ガキを紹介します!! 天草は、豊かな自然と美しい海に囲まれた九州の天草地方で育てられています。特に、苓北町の海で4年間じっくりと育てられる天草の岩ガキは、他に類を見ない風味と質の高さで知られています。 苓北の海は、潮の流れが激しく、岩ガキが自然の環境の中でたくましく成長するのに最適な場所です。この厳しい環境で育つことで、岩ガキの身は引き締まり、豊かな風味が生まれます。天草の岩ガキは、通年を通して楽しむことができるのも大きな魅力で、特に夏の暑い季節には、そのクリーミーな味わいとぷりぷりとした食感が一層引き立ちます。この岩ガキは、単に美味しいだけで…

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トクビレ【八角】

2024年06月04日
今日は「八角」についてご紹介します。 本来の名前は「得鰭(トクビレ)」ですが、胴部分を筒切りにした断面が八角形であるため、北海道では「八角」と呼ばれるようになりました。その後、この呼び名が関東でも定着して、代表的な名称となりました。厳密には、雄のみを「八角」と呼ぶ説もあるようですよ! 八角の旬は一般的に1月から3月とされていますが、旬の時期には特に美味しく楽しめますが、八角は一年を通して水揚げされるため、季節を問わず味わうことができます。その希少性から、市場で見かけたらすぐに購入するのがおすすめ!! 鮮度の良い八角の雄は、全体的に黒く、黒目が澄んでいるのが特徴です。また、鰓(エラ)が鮮紅色のも…

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「シコイワシ」

2024年05月31日
台風にもかかわらず今日、平塚から多くの追っかけが来ました!その中でっ今日は「シコイワシ」を紹介します。 シコイワシは相模湾でよく見られる小型のイワシの一種で、正式には「ウルメイワシ」と呼ばれます。その名前の由来は、目が大きくウルウルとした表情をしていることから「ウルメ」と名付けられたと言われています。また、「シコイワシ」という名前は、身がしっかりとしている(しこしこしている)ことから来ています。これらの特徴から地元の漁師たちにも親しまれています。 シコイワシは、特に春から夏にかけてが旬の時期です。この時期のシコイワシは脂がのっており、非常に美味です。 シコイワシは小型ながら栄養価が非常に高い魚…

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