魚市場ブログ

魚市場ブログ一覧

マグロの美味しさを再発見する

2024年01月09日
三浦市には、マグロの新たな価値を探求する熱意に満ちた団体があります。彼らの注目は、マグロの一部である「血合」に集まっています。一見すると、この赤黒い部位は特に注目されることはありませんでした。しかし、この血合には「セレノネイン」という抗酸化成分が豊富に含まれていることが分かり、今、新たな光を浴びています。 この発見を背景に、三浦のマグロ関連団体は、マグロの未病改善効果を探る「まぐろ未病改善効果研究会」を設立しました。この研究会は、マグロ産業の振興と地域の活性化を目指しています。その一環として、高品質な血合肉の提供体制の構築や、血合を使った「健康食」としての料理、加工品の開発に力を入れています。…

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2024年の厳しい幕開け

2024年01月05日
新年あけましておめでとうございます。 2024年が皆様にとって素晴らしい年となることを心から願っています。新年は通常、喜びと希望に満ちた時ですが、残念ながら今年は異常な出来事がありました。1月1日午後、石川県能登地方でマグニチュード7.6の大地震が発生しました。この地震は大津波警報を伴い、甚大な被害をもたらしました。数日の間に、多くの命が失われ、心からお悔やみ申し上げます。 さらに、1月2日には日航機と海保機が羽田空港で衝突し炎上するという事故が発生しました。乗客・乗員は全員無事でしたが、海保機に搭乗していた¥6名のうち5名が亡くなりました。 これらの出来事は多くの人々に衝撃を与え、「日本大丈…

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カニビル? 閲覧注意

2023年12月15日
今日はちょっと変わったテーマでお話しします。それは、私たちの食卓に上がる松葉ガニにまつわる、自然界の不思議な共生関係についてです。特に、カニの甲羅にしばしば見られる「カニビル」に焦点を当ててみます。 カニビルって何? カニビルは、カニの寄生虫の一種で、主に甲殻類に寄生する小さな生き物です。これらはカニの体液を吸って生活しているんですよ。でも、ちょっと待ってくださいね。カニビルがいるからといって、そのカニが不健康だとか、質が悪いというわけではありません。 カニビルの影響は? 実は、カニビルがカニに大きな健康被害を与えることは少ないんです。もちろん、重度の寄生はカニの成長に影響を与えることもありま…

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王長 松川鰈

2023年12月12日
今日は仲卸に立派な活マツカワがいたのでご紹介しますね!! マツカワカレイ(松川鰈)は、カレイの種類の中でも最も美味しく高級なものとして知られています。この魚の名前は、その皮が松の樹皮に似ていることから名付けられました。 マツカワカレイは、その格別な美味しさと昔からの珍しさから「カレイの王様」や「幻の魚」とも呼ばれています。 体長70センチメートルまで成長することがあり、その体型は顕著に平らです。鱗はざらざらしており、触ると硬い感触があります。背びれと尻びれには黒い帯状の模様があり、尾びれの後端が丸くなっているのが特徴です。また、この魚の盲面(下面)の色は性別によって異なり、メスは白、オスは黄色…

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年末年始の食材のお買い物!

2023年12月08日
  今年も残りわずかとなり、市場の活気は最高潮に達しています。特に、仲卸街では年末年始に向けた商品が所狭しと並んでおり、その賑わいは見るものを圧倒します。 毎週土曜日の一般開放日 驚くべきことに、今年の12月は毎週土曜日が一般開放日となっており、8時から10時までの限られた時間ではありますが、この特別な機会を利用して市場の雰囲気を味わうことができます。 年末恒例の3日間の開放日 さらに、毎年恒例となっている12月28日、29日、30日の3日間も開放日が設定されています。これらの日は、年末年始の食材を購入する絶好の機会となるでしょう。 魚介類だけではない豊富な品揃え 市場では魚介類だけ…

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東京湾からホシザメ

2023年11月30日
今日は、東京湾で仲卸さんによって釣られたホシザメについてお話しします。 ホシザメという名前は、その美しい外見から来ています。体の側面にある白い星のような斑点が、この魚に「ホシザメ」という名前を与えたのです。その見た目だけでなく、味にもその特徴が現れています。ホシザメは、サメの中でも最もおいしいと言われているらしい? 沿岸域の砂泥底を好むこの小型サメは、無脊椎動物や魚類を食べて生活しています。春には1匹から最大-22匹くらいの子供を産むそうですが、近年ではホシザメ含むサメ自体が絶滅危惧種になってるそうですね~ ホシザメは新鮮なものを刺身として楽しむのが一般的ですが、かまぼこやはんぺんなどの練り物…

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真鱈のほっぺ

2023年11月27日
希少な美味「真鱈ほっぺ」 北海道稚内は、新鮮な海の幸で知られる地域です。中でも、株式会社うろこ市から「真鱈ほっぺ」が入荷していました~名前のまんまですが紹介します! 真鱈ほっぺとは? 真鱈ほっぺは、鱈のほっぺた部分を指し、1尾の鱈からはたった2枚しか取れない非常に貴重な部位です。この部位の特徴は、その希少性だけでなく、独特の食感と味わいにあります。5kg以上の大きなタラからのみ採れるため、商品としての価値が高くなっています。 市場における希少性 タラの漁獲量が少ない年には、市場への入荷も極めて限られます。これは、真鱈ほっぺが極めて希少であることを示しており、手に入れた際の満足感はひとしおです。…

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市場まつり

2023年11月24日
2023年11月19日、横浜市中央卸売市場本場は、約4年ぶりに「横浜市場まつり」を開催しました。 このイベントは、新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされていたため、再開にあたり特別な意味を持っていました。 当日は、約4万人の来場者で賑わい、市場の普段見ることのできない魅力が満載でした。マグロ、カニ、キャベツ、大根、和牛、乾物など、新鮮で質の高い食材が格安で販売され、それを求める長い列ができました。 また、炭火焼きのサンマなどを提供する屋台も大人気。来場者は美味しい食べ物を楽しみながら、楽しい時間を過ごしていました。 ステージでは、歌やソーラン節などのパフォーマンスが披露され、私自身もステ…

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鮭塚供養の日

2023年11月13日
一昨日、11月11日は、日本の伝統と文化が深く結びついた特別な日である鮭の日でした。この日は、昭和3年から続く当時は戸塚区名瀬町に妙法寺で行っていた鮭供養の日です。このブログでは、この伝統の起源、文化的意味合い、神聖な場所、そして現代の意義について掘り下げてみましょう。 ・鮭の日の起源 鮭の日の起源は、鮭がかつて日本の重要な商品であったことにあります。横浜市中央卸売市場の水産部の関係者が毎年この日に磯子区にあります金蔵院を訪れ、鮭に対する感謝と敬意を表して供養を行う伝統が、今も続いています。 ・文化的意味合い 「塚」という言葉には「墓」の意味が含まれており、日本全国には水産物を供養する約100…

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ズワイガニの解禁

2023年11月10日
冬が訪れると、日本海は特別な季節を迎えます。11月6日には、待ちに待った松葉ガニ(ズワイガニの雄)の漁が解禁となり、 海からの贈り物が山陰地方をはじめとする各地で水揚げされます。地域ごとにその名を変え、福井県の「越前ガニ」、石川県の「加能ガニ」としても知られるこのカニは、その場所ごとの誇りとして異なる名前で呼ばれています。 この地域特有の名前の背後には、各漁場が独自のブランドを作り出し、色とりどりのタグを用いることで、自分たちの産品を際立たせようとする努力があります。それはまさに、地域の漁師たちが自信を持って漁に励んでいる証拠です。 例えば、鳥取県で獲れる「とっとり松葉がに」は、赤字で名前が記…

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