魚市場ブログ

魚市場ブログ一覧

透明な魚、ノレソレ

2025年05月31日
市場を歩いていると、春になるたびに見かけるのが「ノレソレ」。半透明のなにか…。最初に見たときは、え、これ食べるの?って正直思いました。 でも気になって、つい毎年のように立ち止まって見てしまう存在。見た目はまるで、つるんとした細長いクラゲ。実はこれ、アナゴの赤ちゃんなんだそうです。 しかも「ノレソレ」っていうのは通称で、正式な名前は“レプトケファルス”。なんか一気に理科の授業っぽくなりますが、ギリシャ語で「細長い頭」って意味らしい。たしかに見た目はまさにそんな感じ。 日本では高知や瀬戸内、九州あたりでよく獲れて、春先に旬を迎える海の幸。市場では小さなパックに入って売られていて、 よく見かけるのに…

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秋田のソウルフイッシュ

2025年05月31日
昨年の冬、横浜中央市場で見かけたハタハタ その産地は秋田でなく北海道のものでした。 そしてこんな記事を5月29日の朝日新聞で見つけましたよ。 グラフを眺めると唖然としますね。 最低だった昨年の111トンから 今期はなんと3月時点で17トンです! まあ、横浜に住む人間としては ハタハタってあまり・・・・・ですが 秋田県人にしたら、まさにソウルフイッシュ、 乱獲、温暖化、環境、いろんな要素が絡まって この悲惨な現実になっていくのでしょうが、ここまで落ちると絶滅が心配をされますね。

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便利だけど・・・・

2025年05月30日
関西圏、大阪・京都を中心に これからシーズンを迎える魚に「鱧」があります。 名前の由来 語源は鋭い歯をもち、 生きているときには人に向かってくる。 すなわち「はむ(食む)」、「はむ(咬む)」から来ているといわれています。 メイン産地 紀伊水道、瀬戸内海、九州などが名産地。 盛んに釣り漁、底曳き網漁が行われている。 多様な用途 鮮魚だけではなく高級な練り製品の原材料にも使われる。 庶民の味 古くはハモを好んで食べるのは関西で産地でもある大阪では 庶民の味でもありスーパーなどにも普通に並んでいる。 また生命力の強いハモは内陸の京都に運んでもまだ生きていたから この生命力ゆえに京都でも盛んに食べられ…

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今日は5月29日横浜大空襲の日

2025年05月29日
今日は5月29日。いつも通りの朝、市場はせりの声やトラックの音でにぎやか。でも今日は80年前に横浜大空襲があった日です。 1945年の今日、横浜の空にはアメリカの爆撃機が何百機も現れて、町中を火の海にしました。桜木町や関内のあたりが特にひどくて、横浜市街の半分近くが焼けてしまったと言われています。 (桜木町上空) 横浜市中央卸売市場もそのとき被害を受けたそうです。建物の一部が焼けてしまって、市場としての機能も止まってしまったとか。今のにぎわいからは想像できないけど、そういう歴史があるんだなぁって思います。 でも、そのわずか4年後の1949年には、もう一度立ち上がって市場が再開されたんですよね。…

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かわいい瓶のうに

2025年05月29日
市場の丸勇商店で、毎年この時期にだけ見かける特別なものがあります。それがこの、牛乳瓶にぎゅっと詰まった「生うに」はじめて見たとき、「えっ、うにが瓶に入ってる⁉」とちょっと驚きました。 しかも、どこか懐かしさを感じる牛乳瓶のデザイン。レトロで可愛くて、つい手に取ってしまいます。ラベルを見てみると、製造は岩手県山田町の「貴長水産株式会社」。このウニは“塩水ウニ”といって、保存料を使わず、海水に近い塩水だけで保存されているそう。まさに無添加・無加工、うにそのものの味が楽しめるスタイルです。 瓶の中には、美しく並んだオレンジ色のうにの身がぎっしり。透き通った瓶越しに見るその様子は、まるで宝石のような存…

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生タラバ

2025年05月29日
休み明けの横浜中央市場 横浜魚類のセリ場で発見! 生のタラバガニでございました。 名前の由来は マダラの延縄漁によくかかってきたため、マダラの棲息する深海にいるカニということらしい。 生息域 オホーツク海、カムチャッカ、ベーリング海、アラスカ沿岸の北極海。 北海道では水深30メートル(産卵期)〜360メートルに生息、北にいくほど生息水深が浅くなる。 産卵期 4月から6月に浅場で産卵する。 生育期間 1年で甲長8.2ミリ、2年で甲長24ミリ、3年で甲長50ミリ、 4年で甲長72ミリ、5年で甲長85ミリ、6年で甲長100ミリ、 甲長20センチになるには16年〜17年くらいかかる。 タラバガニ族 流…

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梅雨下鯵

2025年05月27日
ここ横浜では感じませんが、どうやら全国的に時化て居るようです、 明日は休市ですが、昨日に続き魚が少なかった横浜中央市場 でもそんななか午前6:00ちょい前に 今朝も湘南の海、平塚から魚がやってきてくれました。 活魚は石鯛、お年寄りと(クチ黒・若) そして鯖、鯵 鯵はこれからどんどん美味しくなってまいりますよね。 梅雨の時期に水揚げされる中小の鯵は、 通年よりも脂がのっていて美味しいとされています。 特に梅雨時期に獲れる鯵を「梅雨下鯵(つゆしたあじ)」と呼ぶ地域もあり、 旬の美味しい鯵を味わうことができます。 こちらの山は、鯵のメッカ 長崎・松浦からの「地鯵」(地元で捕れた鯵)

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石狩湾からの川ガ二

2025年05月26日
週明けでしたが、全国的な時化の為か入荷めちゃ少ない! そんなセリ場の一角に石狩湾から来た「川ガニ」発見 生きているので逃げ出さないように、網に入れられていた。 正式な名前は「モクズガニ」 なんと上海ガニと同族種 カワガニは、はさみや脚の部分が藻のような濃い毛に覆われているのが特徴で 海で生まれた後、淡水域に移動しながら成長し、成体は海で産卵するのだそうですよ。 ゆでたり、蒸したりして食べるのが一般的ですが、 いいダシが出るので、みそ汁がお勧め!  

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石巻からの赤いの

2025年05月25日
横浜丸魚のセリ場 そこそこの発砲の山を発見しました。 近くによって蓋を開けると中身はこれっ! 石巻から来たキンキ(本名はキチジ)でした。 年間を通して味のいい魚で 焼魚、煮つけ(個人的にはこの食べ方はもったいないな)、粕漬などがいいよね まあ、このサイズならお財布にも少し優しそう。 塩して焼いて、ひとしきり食べ終わったら 残った骨を弱火でじっくり「骨せんべい」これがね、またいけるのよ。 ながらく行ってない横浜市内の有名な某鮨屋さんでは これの塩焼きと骨せんべいが定番で楽しみだった記憶がある、 どうしてるかな、親父?

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下処理の大切さ

2025年05月24日
境港の巻網漁、小型船団で捕ってきた本鮪が3本 5月19日にセリ場に来ていた。 1番札の身質はよさげなこんな感じでした。 ところが、落札し、捌いてみたら・・・・・身焼け、真っ黒 一般的に巻網漁で獲ったマグロは船上処理は行われず、 境港に戻ってから港の加工場で内臓やエラを外す処理を行っているようです。 とにかく鮪は暴れると 体内の旨味成分であるイノシシ酸の元のATPが疲労物質の乳酸に変わってしまいます、 ATPが残っていないので熟成させても旨味がのってきません。 なによりすぐに船上で、血抜き、内臓処理、 そして冷しこみ(身焼け防止)等の一連の処理をしないと 身焼けとか、柵に卸たら血がにじんできたり…

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