魚市場ブログ
魚市場ブログ一覧
グルクン=タカサゴ?ニセタカサゴ?
2025年06月02日
この時期になると市場でちょろちょろ見かけるこのグルクン。沖縄の魚っていうイメージは前からあって、唐揚げでよく出てくるな〜くらいには知ってたんだけど、正直そこまで深く考えたことはなかった。名前もインパクトあるし、見た目もちょっと赤みがかってて可愛い。でも、改めてちゃんと調べてみたら、思ってたよりずっと奥が深い魚だった。 「グルクン」っていうのは沖縄での呼び名で、標準和名では「タカサゴ」体は細長くて、横に一本スッと黄色いラインが入ってるのが特徴。見た目もシュッとしててスマートな感じ。分布は意外と広くて、日本では房総半島から沖縄まで、さらにフィリピンやインドネシア、太平洋の島々までいるそう。 面白か…
京都・天然・100㎏超え
2025年06月02日
鮪のセリ場に入ると大きな生が1尾横たわっていた。 見かけない赤いラベルが目に留まる 近寄ってみると えっ、京都? 養殖としては京都は「伊根」が有名だが、天然で しかも大台を超えているのはなんとも珍しい光景 身質はどうかな? 定置網は鮪を狙っているわけではないので こんな大物が入れば、網の破損も考えられ、ありがた迷惑ってことも 100㎏超え、そして天然。これも温暖化のせいでしょうかなね。
透明な魚、ノレソレ
2025年05月31日
市場を歩いていると、春になるたびに見かけるのが「ノレソレ」。半透明のなにか…。最初に見たときは、え、これ食べるの?って正直思いました。 でも気になって、つい毎年のように立ち止まって見てしまう存在。見た目はまるで、つるんとした細長いクラゲ。実はこれ、アナゴの赤ちゃんなんだそうです。 しかも「ノレソレ」っていうのは通称で、正式な名前は“レプトケファルス”。なんか一気に理科の授業っぽくなりますが、ギリシャ語で「細長い頭」って意味らしい。たしかに見た目はまさにそんな感じ。 日本では高知や瀬戸内、九州あたりでよく獲れて、春先に旬を迎える海の幸。市場では小さなパックに入って売られていて、 よく見かけるのに…
秋田のソウルフイッシュ
2025年05月31日
昨年の冬、横浜中央市場で見かけたハタハタ その産地は秋田でなく北海道のものでした。 そしてこんな記事を5月29日の朝日新聞で見つけましたよ。 グラフを眺めると唖然としますね。 最低だった昨年の111トンから 今期はなんと3月時点で17トンです! まあ、横浜に住む人間としては ハタハタってあまり・・・・・ですが 秋田県人にしたら、まさにソウルフイッシュ、 乱獲、温暖化、環境、いろんな要素が絡まって この悲惨な現実になっていくのでしょうが、ここまで落ちると絶滅が心配をされますね。
便利だけど・・・・
2025年05月30日
関西圏、大阪・京都を中心に これからシーズンを迎える魚に「鱧」があります。 名前の由来 語源は鋭い歯をもち、 生きているときには人に向かってくる。 すなわち「はむ(食む)」、「はむ(咬む)」から来ているといわれています。 メイン産地 紀伊水道、瀬戸内海、九州などが名産地。 盛んに釣り漁、底曳き網漁が行われている。 多様な用途 鮮魚だけではなく高級な練り製品の原材料にも使われる。 庶民の味 古くはハモを好んで食べるのは関西で産地でもある大阪では 庶民の味でもありスーパーなどにも普通に並んでいる。 また生命力の強いハモは内陸の京都に運んでもまだ生きていたから この生命力ゆえに京都でも盛んに食べられ…
今日は5月29日横浜大空襲の日
2025年05月29日
今日は5月29日。いつも通りの朝、市場はせりの声やトラックの音でにぎやか。でも今日は80年前に横浜大空襲があった日です。 1945年の今日、横浜の空にはアメリカの爆撃機が何百機も現れて、町中を火の海にしました。桜木町や関内のあたりが特にひどくて、横浜市街の半分近くが焼けてしまったと言われています。 (桜木町上空) 横浜市中央卸売市場もそのとき被害を受けたそうです。建物の一部が焼けてしまって、市場としての機能も止まってしまったとか。今のにぎわいからは想像できないけど、そういう歴史があるんだなぁって思います。 でも、そのわずか4年後の1949年には、もう一度立ち上がって市場が再開されたんですよね。…
かわいい瓶のうに
2025年05月29日
市場の丸勇商店で、毎年この時期にだけ見かける特別なものがあります。それがこの、牛乳瓶にぎゅっと詰まった「生うに」はじめて見たとき、「えっ、うにが瓶に入ってる⁉」とちょっと驚きました。 しかも、どこか懐かしさを感じる牛乳瓶のデザイン。レトロで可愛くて、つい手に取ってしまいます。ラベルを見てみると、製造は岩手県山田町の「貴長水産株式会社」。このウニは“塩水ウニ”といって、保存料を使わず、海水に近い塩水だけで保存されているそう。まさに無添加・無加工、うにそのものの味が楽しめるスタイルです。 瓶の中には、美しく並んだオレンジ色のうにの身がぎっしり。透き通った瓶越しに見るその様子は、まるで宝石のような存…
生タラバ
2025年05月29日
休み明けの横浜中央市場 横浜魚類のセリ場で発見! 生のタラバガニでございました。 名前の由来は マダラの延縄漁によくかかってきたため、マダラの棲息する深海にいるカニということらしい。 生息域 オホーツク海、カムチャッカ、ベーリング海、アラスカ沿岸の北極海。 北海道では水深30メートル(産卵期)〜360メートルに生息、北にいくほど生息水深が浅くなる。 産卵期 4月から6月に浅場で産卵する。 生育期間 1年で甲長8.2ミリ、2年で甲長24ミリ、3年で甲長50ミリ、 4年で甲長72ミリ、5年で甲長85ミリ、6年で甲長100ミリ、 甲長20センチになるには16年〜17年くらいかかる。 タラバガニ族 流…
梅雨下鯵
2025年05月27日
ここ横浜では感じませんが、どうやら全国的に時化て居るようです、 明日は休市ですが、昨日に続き魚が少なかった横浜中央市場 でもそんななか午前6:00ちょい前に 今朝も湘南の海、平塚から魚がやってきてくれました。 活魚は石鯛、お年寄りと(クチ黒・若) そして鯖、鯵 鯵はこれからどんどん美味しくなってまいりますよね。 梅雨の時期に水揚げされる中小の鯵は、 通年よりも脂がのっていて美味しいとされています。 特に梅雨時期に獲れる鯵を「梅雨下鯵(つゆしたあじ)」と呼ぶ地域もあり、 旬の美味しい鯵を味わうことができます。 こちらの山は、鯵のメッカ 長崎・松浦からの「地鯵」(地元で捕れた鯵)