魚市場ブログ
お魚ニュース
天然海鞘(ほや)
2025年06月06日
これが天然の海鞘の形状です。 市場内で見かける奴とはまるで違いますよね。 漁ことです。 特に「南部潜り」と呼ばれる漁法で 水深10~20mの海底から手摘みで採集されるホヤは、 品質が高く、濃厚な味わいを持つと言われています。 味わい 濃厚な甘みと旨味があり、旬の時期は特に美味しい。 栄養 DHAやEPA、タウリン、グリコーゲンなどが含まれており、 心血管の健康や脳の機能をサポートする働きが期待できる。 調理法 生で刺身や酢のものとして食べられるほか、 塩辛やみそ漬け、燻製などにも加工されて食される。
期間限定 白利尻
2025年06月05日
利尻昆布を食べて育った スッキリしていて磯の香りが強い、大粒で、コクがある北紫雲丹 漁期は6月中頃から8月までと、 極々短い期間しか楽しめない利尻の雲丹であります。 単純構造のウニは、餌がそのまま可食部の味となりますから、 味は餌で大きく左右されます。 この地は敢えて言うまでもなく希少な国産昆布の主要な産地ですから 餌はもちろん利尻昆布が中心です。 その為非常に濃厚な味になるようですよ。 礼文・利尻島のウニ漁の解禁が6月から2〜3ヶ月の間なのでこの味わいはほんの僅かな期間。 漁期のスタートは 白利尻(キタムラサキウニ)→ 赤利尻(バフンウニ)→ そして白利尻と移り変わりながら、 美味しい利尻の…
稲取キンメ
2025年06月04日
下田・稲取・須崎といったキンメのブランド産地を持つ静岡県、 2000年代に3000トンあった静岡県全体の漁獲量だが 2024年には1157トンまで減ってしまったようだ。 稲取でも20年前は 1日で300㎏は釣れたが今はせいぜい20~30㎏と漁師さんは言う。 そうそう 横浜中央市場では「須崎」からのキンメをとんと見かけなくなった。 キンメだけでなく日本の漁獲量はピーク時の1/3を切り、 先行きが見通せない状況が続く。 そういえば快調だった横浜市金沢区小柴漁港も 4月あたりからパッとしなくなって来た。 捕れる量が少なくなれば、 このキンメだけでなく魚価が高騰する。 結果、おいしい魚を食べるきっかけ…
京都・天然・100㎏超え
2025年06月02日
鮪のセリ場に入ると大きな生が1尾横たわっていた。 見かけない赤いラベルが目に留まる 近寄ってみると えっ、京都? 養殖としては京都は「伊根」が有名だが、天然で しかも大台を超えているのはなんとも珍しい光景 身質はどうかな? 定置網は鮪を狙っているわけではないので こんな大物が入れば、網の破損も考えられ、ありがた迷惑ってことも 100㎏超え、そして天然。これも温暖化のせいでしょうかなね。
秋田のソウルフイッシュ
2025年05月31日
昨年の冬、横浜中央市場で見かけたハタハタ その産地は秋田でなく北海道のものでした。 そしてこんな記事を5月29日の朝日新聞で見つけましたよ。 グラフを眺めると唖然としますね。 最低だった昨年の111トンから 今期はなんと3月時点で17トンです! まあ、横浜に住む人間としては ハタハタってあまり・・・・・ですが 秋田県人にしたら、まさにソウルフイッシュ、 乱獲、温暖化、環境、いろんな要素が絡まって この悲惨な現実になっていくのでしょうが、ここまで落ちると絶滅が心配をされますね。
便利だけど・・・・
2025年05月30日
関西圏、大阪・京都を中心に これからシーズンを迎える魚に「鱧」があります。 名前の由来 語源は鋭い歯をもち、 生きているときには人に向かってくる。 すなわち「はむ(食む)」、「はむ(咬む)」から来ているといわれています。 メイン産地 紀伊水道、瀬戸内海、九州などが名産地。 盛んに釣り漁、底曳き網漁が行われている。 多様な用途 鮮魚だけではなく高級な練り製品の原材料にも使われる。 庶民の味 古くはハモを好んで食べるのは関西で産地でもある大阪では 庶民の味でもありスーパーなどにも普通に並んでいる。 また生命力の強いハモは内陸の京都に運んでもまだ生きていたから この生命力ゆえに京都でも盛んに食べられ…
生タラバ
2025年05月29日
休み明けの横浜中央市場 横浜魚類のセリ場で発見! 生のタラバガニでございました。 名前の由来は マダラの延縄漁によくかかってきたため、マダラの棲息する深海にいるカニということらしい。 生息域 オホーツク海、カムチャッカ、ベーリング海、アラスカ沿岸の北極海。 北海道では水深30メートル(産卵期)〜360メートルに生息、北にいくほど生息水深が浅くなる。 産卵期 4月から6月に浅場で産卵する。 生育期間 1年で甲長8.2ミリ、2年で甲長24ミリ、3年で甲長50ミリ、 4年で甲長72ミリ、5年で甲長85ミリ、6年で甲長100ミリ、 甲長20センチになるには16年〜17年くらいかかる。 タラバガニ族 流…
梅雨下鯵
2025年05月27日
ここ横浜では感じませんが、どうやら全国的に時化て居るようです、 明日は休市ですが、昨日に続き魚が少なかった横浜中央市場 でもそんななか午前6:00ちょい前に 今朝も湘南の海、平塚から魚がやってきてくれました。 活魚は石鯛、お年寄りと(クチ黒・若) そして鯖、鯵 鯵はこれからどんどん美味しくなってまいりますよね。 梅雨の時期に水揚げされる中小の鯵は、 通年よりも脂がのっていて美味しいとされています。 特に梅雨時期に獲れる鯵を「梅雨下鯵(つゆしたあじ)」と呼ぶ地域もあり、 旬の美味しい鯵を味わうことができます。 こちらの山は、鯵のメッカ 長崎・松浦からの「地鯵」(地元で捕れた鯵)
石狩湾からの川ガ二
2025年05月26日
週明けでしたが、全国的な時化の為か入荷めちゃ少ない! そんなセリ場の一角に石狩湾から来た「川ガニ」発見 生きているので逃げ出さないように、網に入れられていた。 正式な名前は「モクズガニ」 なんと上海ガニと同族種 カワガニは、はさみや脚の部分が藻のような濃い毛に覆われているのが特徴で 海で生まれた後、淡水域に移動しながら成長し、成体は海で産卵するのだそうですよ。 ゆでたり、蒸したりして食べるのが一般的ですが、 いいダシが出るので、みそ汁がお勧め!